県和歌山商から69年ぶり快挙

 8月4日から3日間、北海道で開かれたインターハイ相撲競技で、県和歌山商2年の西出大毅選手が高校横綱に輝いた。同校からは1953年、54年と連覇した中尾三郎氏以来69年ぶり、県内でも81年から3連覇した新宮の久嶋啓太氏以来40年ぶりの快挙。世界ジュニア選手権や国体などを控え、西出選手は「足を鍛え、優勝目指して頑張ります」と力強く語った。

横綱を前にする西出大毅選手

 予選を2勝1敗で突破し、決勝トーナメントを順調に勝ち上がった西出選手。準決勝で南宇和(愛媛)の福原丈一朗選手に対し、ヒヤリとする瞬間があったが、すぐ右上手を取り、寄り倒した。

 決勝は、昨年の中学横綱、西村和真選手(鳥取城北)に対し、中学横綱先輩の西出選手が立ち合いから左上手を取り、横綱相撲で寄り切って、優勝を決めた。

 西出選手は「予選リーグで1つ落としましたが、決勝トーナメントは切り替えられました。来年は連覇をねらいます」ときっぱり。門林三千生監督も「全国からマークされる中、相手は西出の左に回ろうとする。今後も正面を向き、土俵際を厳しく行けば大丈夫」と太鼓判を押す。

(ニュース和歌山/2023年8月12日更新)