地域情報を発信するエフエム和歌山が移動式スタジオを6月に導入、祭りや観光地をこまめに回り、生の声を電波に乗せている。

 スタジオは「彗(すい)星」を意味する「コメット」と命名。キャンピングカーを改造した車内に機材を備え、現場から生放送にあたる。放送席は2人まで、車外はワイヤレスマイクで3人までトークでき、より臨場感あふれる演出が可能。

 また、リクエストメールの受け付けやニュースなどの情報受発信、さらに、和歌山市塩屋の本社にある全ての楽曲を再生できる。衛星インターネットを活用したことで、災害のため携帯電話が使えなくなっても放送できるのがメリットだ。

 山口昭昌理事長は「イベント会場の熱気はもちろん、災害時は現場から〝今〟の情報を伝えていきます」と話している。

写真=黄色い車体が目をひくコメットスタジオ

(ニュース和歌山/2023年9月9日更新)