あおぞら工房最高齢 酒井和代さん

 福祉施設や被災者支援を目的に、着なくなった衣類や着物、端布からバッグや小物、リメイク服を作って販売し、売り上げを全額寄付する和歌山市西庄のボランティアグループあおぞら工房(横田遵子代表)。メンバー21人中、最高齢96歳の酒井和代さんは、毎週工房に通い、少しでも多く寄付ができるよう何が売れるか考えながら、制作を続けている。

 工房として活動が始まったのは2004年。酒井さんは77歳で加わり、足が不自由になった80歳から電動車イスで通う。主に手芸をする人が集まる木曜に参加し、今はクリスマスツリーの飾りを作っている。

 自宅でも家事の合間に手を動かし、1週間に帽子5つを編んだことも。時にはケーキを焼き、メンバーに振る舞う。

 横田さんは「作る物はどれもきれいで、丁寧な仕上がり。新しいことに積極的に挑戦される姿に『自分たちも頑張らないと』と背筋が伸びる思いです」と、人生の先輩を見つめる。酒井さんは、「足以外は元気であることに感謝し、死ぬまで頑張ります」とほほ笑む。

 次回販売は11月3日㊎午前10時~午後2時、和歌山市今福の愛徳医療福祉センター「愛徳祭」のバザー。収益は全額同センターに寄付する。

(ニュース和歌山/2023年10月28日更新)