かけっこ教室に小学生113人

 五輪選手と走れるチャンス──。リオデジャネイロと東京のオリンピック2大会に出場した桐生祥秀選手のかけっこ教室が12月2日、海南市の総合体育館で開かれ、同市、和歌山市などから小学生113人が参加した。桐生選手は「陸上の楽しさを伝えるのが第一。走るのはどんな競技でも原点」と力強く語った。

 教室は、日本生命が子どもたちに体を動かす楽しさを伝えようと2018年にスタート。これまで全国で3500人以上が参加しており、和歌山では初開催。

     子どもと走る桐生選手

 桐生選手はまず、ジャンプしながら足でジャンケンをしたり、短いコースを何歩で走れるかを競ったりしてウォーミングアップ。続いて、子どもたちがダッシュを繰り返す中に混じって走ると、「はっやー」との声があちこちで湧き上がった。

 有功小5年の児玉伊莉亜さんは「足を前に出すなど足の上げ方を聞いて、うまくできました。50㍍を7秒ぐらいで走りたい」、三田小2年の鈴木俐登くんは「走るコツが分かりました。ボルト選手に勝てそう」と微笑んでいた。

 かけっこの後、子どもたちからの質問に桐生選手は「小学校でサッカー、陸上は中学生から」「速く走るには、練習すること」「100㍍走では50~60㍍あたりでトップスピードをしっかり出すことを意識している」などと回答。最後に、「教室を始めて6年目ですから、最初に教えた子はもう高校生。大会で会えるのを楽しみにしています」とにこやかに語った。

(ニュース和歌山/2023年12月16日更新)