皆さまのお役に

 あけましておめでとうございます。

 ニュース和歌山は今年、創刊六十周年を迎えます。東京オリンピックが開催された一九六四年十二月、創業者小川伊三郎が「郷土紙の理想像」を目指して発刊して以来、地域発展の一助となるべく不断の努力を重ねてまいりました。

 しかし、昭和から平成、令和へと続く歳月は、社会情勢の浮沈に連動するように、決して平坦ではありませんでした。高度成長、バブルと崩壊、リーマンショック、自然災害、格差、感染症など、目まぐるしい変化とそれに伴う困難に道をふさがれそうになったこともあります。

 そんな時、私たちが指標としたのは経営理念「地域の皆さまのお役に立つ」です。皆さまから寄せられる厚い信頼と期待に応え、ふるさとの力になるためには、いま何をなすべきか。社員一人ひとりが自らの役割について学び、内省を繰り返し、自分の中から気づきを導き出す。そして、それぞれが真摯にその役割を果たしてゆくところに、私たちが志す地域貢献の姿があると信じます。

 新しい時代を迎え、変わることを恐れず、守り抜くことを厭わず。創業者が掲げた「郷土紙の理想像」を体現すべく、ふるさとのために、いま改めて社員一丸となり、知恵と力を尽くすことを誓います。  六十周年、これまでも、これからも、和歌山と。本年もご愛読いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

2024年元旦
ニュース和歌山株式会社