新しい年が幕を開けました。干支の「辰(龍)」は空想上の生き物ですが、出合えるスポットやお祭り、龍にちなんだ場所を紹介します。よき一年になりますように…

※写真撮影等は、必ず所在地の方にお断りを入れてから行って下さい

 

万能の力授ける神の使者

 徳川家康公をまつるため、1621年に頼宣公が建立した紀州東照宮。拝殿手前の蟇股(かえるまた)中央に、龍の彫刻があります。龍は神の使者で、万能の力を授けてくれます。ほかに、虎や鳳凰、天女、さらに、家康公が愛した鷹狩りの彫刻もあります。(和歌山市和歌浦西2-1-20)

 

 

 

飛ぶように泳ぐ小さな〝タツ〟

 「小さな龍」をほうふつとさせるのが、海南市船尾の県立自然博物館で展示されているタツノオトシゴの仲間「タカクラタツ」です。世界的に数が減っていて、国際自然保護連合の絶滅危惧種に指定されています。ふわふわと気持ちよさそうに水中を泳ぎ回ります。(海南市船尾370-1)

 

 

 

 

巨大な姿で迫力ある舞

 紀三井寺の千日詣で迫力ある舞を見せる巨大な龍のオブジェ。龍宮の乙姫が女官を従え、龍灯をささげる伝説を再現する「龍宮乙姫龍灯献上行脚」のために製作されました。(和歌山市紀三井寺1201)

 

 

 

 

カフェから望む龍門山

 JR岩出駅近くの茜カフェで、紀州富士として親しまれる龍門山を見ることができます。カフェの離れで絵画教室を主宰する高嶋宏至さんが5年前に描いた2×7㍍の壁画。今も色あせず、訪れる人を楽しませています。(岩出市清水317)

 

 

 

 

木から生まれ昇りゆく

 木の神、五十猛命をまつる伊太祁曽神社では、チェンソーで丸太を彫刻した龍にお目にかかれます。ダイナミックでいながら細部まで丁寧に彫られ、今にも動き出しそう。ここは十二支すべてが奉納されています。あなたの生まれ干支は?(和歌山市伊太祈曽558)

 

 

 

 

 

(ニュース和歌山/2024年1月3日更新)