川口新太さん 安定感が評価
電子楽器の全国大会ミュージックフェスティバルの決勝戦が1月11日、神奈川県川崎市で開かれ、電子ドラムの中高生・一般部門で、近畿大学附属和歌山高校2年の川口新太さんがグランプリを受賞した。小1からドラムを始め、小5で初挑戦した大会でいきなり全国優勝。その後も主に洋楽のハードロックを演奏し、受験のため今回が最後と臨んだ大会で4度目の制覇を成し遂げた。
演奏したのはアメリカのギタリスト、コリー・ウォンの『アサシン』。シンプルながら、疾走感のあるファンクで、「跳ねるように叩く曲を多くしてきたので、これまでとは違うリズムのとり方に苦戦しました」と明かす。本番ではスティックを落としてしまい焦ったが、「運良くすぐに拾えて、スムーズに持ち直せた。これ以外は完璧なパフォーマンスができました」と振り返った。
結果発表まで、ミスやライバルのレベルの高さに、「厳しいだろうな」と思っていたが、決勝の19人中、見事1位に輝いた。審査員からは「テクニックで魅せようとするのでなく、一番盛り上がる部分以外も、リズムを狂わさず安定してしっかり叩けていた」と絶賛された。
川口さんが通う和歌山市の音楽教室ヤスムラビクトロン講師、前山貴彦さんは「『力を出し切れたんだな』とうれしかった。今後はいい仲間と経験を積んで、音楽を楽しんでほしい」とエールを送っていた。
(ニュース和歌山/2025年2月8日更新)