和歌山市和歌浦西の元小学校教諭、森本美和さん(80)=写真=が5月、作品集『俳句と絵手紙 わたしの四季』を出版した。12年前に出した『短歌と絵手紙』の続編。「何気ない日常の中で感じたことを形にしました。絵でほっこりと和んでもらえれば」と話している。

 俳句と出合ったのは10年前。友人に誘われ参加した俳人、夏井いつきさんの句会ライブで、初めて詠んだ『大根引く家族総出の日曜日』が選出され、「もっと作ってみたい」と意欲が湧いた。現在は、結社「岬」へ所属しながら、一般紙への投句や県内外のコンクールに応募している。

野上電気鉄道を題材にした作品

 四季の移ろいを表した俳句293首と、絵手紙45点を収録。ふるさとの紀美野町や教師時代の思い出、食卓の1シーンなど、穏やかな光景が浮かぶ。「17音という省略の中に広がる世界を、どう見せるか。これが楽しみでもあり苦しみでもあります。季語に思いや情景を重ねることも大切」と奥深さを語る。

 3300円。B5判、104㌻。森本さん(073・446・5329)。

(ニュース和歌山/2025年6月21日更新)