16031905_waffle

 老舗和菓子店、総本家駿河屋(和歌山市駿河町)は営業再開1周年を記念した新商品「わっふる」を3月10日に発売した。ワッフル専門店、ベルクライン(岩出市中島)との共同開発で、駿河屋の岡本良太社長は「和菓子の味の顔となるあんこを、洋菓子と組み合わせて生かすことができた。新しい歴史の一ページを作る商品になれば」と期待している。

 30代前後の女性に人気のベルクラインと連携し、「若い世代に和菓子の魅力にふれる機会を」と企画。ベルクラインは昨年末、和歌浦の日本家屋を使った純喫茶リエールをオープンし、和風メニューの提供を検討していたことから、コラボレーションが実現した。

 味は駿河屋名物、本ノ字饅頭のこしあんと、生菓子で使う粒あんの2種類。バターを多く配合し、クロワッサンに近い味わいのワッフル生地で包み込んだ。洋菓子ならではの香ばしいバター風味と表面のサクサクした食感、すっきりとしたあんこの甘みが楽しめる。

 ベルクラインの斉藤晋也社長は「今までもあんこ味のワッフルを試作しましたが、うまくいかなかった。歴史ある味との共演は願ってもないことで、和と洋の異なる甘さを味わってほしいですね」と喜んでいる。

 172円。駿河屋各店とベルクライン、純喫茶リエールで販売。駿河屋(073・477・7151)。

写真=完成を喜ぶ岡本社長(左)と斉藤社長

(ニュース和歌山2016年3月19日号掲載)