大好きなもの、全部のせました──NTTドコモが主催する創作絵画コンクール「第24回ドコモ未来ミュージアム」で、和歌山市立野崎西小学校2年生、松下羽稀さんの作品『オムライスのうえでピクニック』が、全国6万3815点の中から最優秀となる文部科学大臣賞を受賞した。
皿に見立てた青い湖に、母親の亜依さんが作るオムライスの〝島〟が浮かんでいるという独創的なアイデア。そこはブランコや花壇を備えた公園になっており、仲良く手をつないでピクニックを楽しむ両親、弟、そして松下さん自身が描かれている。スプーンの上には、木から採ったばかりのリンゴを食べようとしているネコの姿が。オムライスも、公園も、家族も、動物も、すべての「大好き」を盛り込み、温かな日常と空想がとけ合う世界をいきいきと表現した。
幼いころから絵が得意で、誕生日にプレゼントされたタブレットを使って1週間で描き上げた。工夫したのは、右上にふんわりと立ちのぼる湯気。「雲」というブラシを用いて、できたてのおいしさを演出した。左下のパセリは、「フラワーパワー」というツールを活用。ケチャップやスプーンのくぼみには光沢を表す線を描き足し、立体的に仕上げた。「拡大やペンの太さを選べたので細かな部分もうまく描けました」。楽しみながら操作するうちにデジタルならではの技術を身につけ、自由自在に使いこなした。
受賞の知らせに家族はもちろん、親戚中が沸き立った。なかでも、98歳の曾祖母は自分の事のように喜び、より一層元気を取り戻したという。「何よりの〝曾おばあちゃん孝行〟になったね」と母娘で顔をほころばせる。
12月に東京で行われた表彰式では最後に名前が呼ばれ、「本当だったんだ」とうれしさがこみ上げた。受賞作を眺めながら「いつかこの絵のように、食べ物の公園で遊んでみたい」と笑顔を見せる。将来の夢はパティシエ。「クリームを使って、ケーキの上に絵を描いてみたい」と声を弾ませている。
(ニュース和歌山/2026年3月21日更新)



























