和歌山市紀三井寺の名草小学校で、地元から寄贈された生活道具や農具など〝地域の宝〟約100点をそろえた「歴史資料館」が完成し、3月3日㊋、近隣の人たちを招いて除幕式が行われた。6年生59人が旧校舎から運び出し、和歌山県立紀伊風土記の丘学芸員から受けた助言を参考に工夫して並べ、インターネットなどで調べた解説文を添えた。
3月9日㊊には、卒業する6年生から5年生47人へ引き継ぐ会が開かれ、「展示物は壊れやすいので優しく扱ってほしい」「掃除を欠かさず、よりよい資料館にして」と、注意点や期待が寄せられた。このあと5年生は館内を巡り、上級生たちの説明を熱心にノートに書き留め、道具を実際に動かすなどして使い方を体験した。
5年生の野下葉月さんは「江戸時代のものが残っていることに驚きました。二度と作れない貴重な道具なので大切に守りたいです」と気持ちを引き締め、楠本一晴さんは「これらが今も動くのがすごいと思った。下級生にも分かるように魅力を広めていきたい」と意気込んでいた。歴史資料館は今後、最高学年が運営を担い、受け継いでいく。
「この資料館を通じて地域への愛着を育むとともに、子どもたちの外に向けた発信力を高めていきたい」と同校の岩本祐子校長。これからは、3年生が社会科で学ぶ「昔の暮らし」の生きた教材として活用するほか、「ほかの学校から見学の要望があれば応じていきたい」と話している。
(ニュース和歌山/2026年3月23日更新)



























