川口崇介さん 難曲で会場沸かす

 星林高校1年の川口崇介さんが1月31日㊏、神奈川県平塚市で開催された電子楽器全国大会「ミュージックフェスティバル」電子ドラム高校生・一般部門本選に初めて出場。疾走感あふれるパフォーマンスが評価され、決勝9人中、見事グランプリに輝いた。

 演奏したのは日本のバンド、サスペンデッド・フォースの『インバージョン』。変拍子が絡み合う複雑な構成で、両足を使ったバスドラムの高速連打「ツインペダル」を駆使する難易度の高いナンバーだ。選曲の理由を「やったことのないフレーズに手応えがあったし、何より盛り上がると感じたから」と話す。

 当日は緊張したものの「悔いのないようやりきろう」と挑んだ。演奏中は無心でスティックを振り、とくに終盤のサビでは攻めの姿勢を貫いて会場を沸かせた。結果発表で名前を呼ばれた瞬間を「ミスもあり受賞はないと思っていたので、ホッとした」と振り返る。

 ドラムに初めて触れたのは小学1年生の時。大会で活躍する兄に憧れ、和歌山市広瀬通丁の音楽教室ヤスムラビクトロンへ通い始めた。予選敗退など苦い経験もあったが一つずつ乗り越え、着実に腕を磨いてきた。同教室で指導する前山貴彦さんは「教えたことを素直に吸収し、自分のものにできる。決勝では誰よりも熱量のあるアツい演奏を見せてくれた。想像を超える成長に驚いています」と目を細める。

 「受賞は自信になったけれども、会場にはうまい人がたくさんいた。もっと練習して追いつきたい」と語る川口さん。「将来も大好きな音楽に携わっていけたら」と、意欲を新たにしている。

(ニュース和歌山/2026年4月4日更新)