怖さ:1
里の妖怪
出没地域:和歌山県全域

 兵庫県淡路島に伝わる化け狸。この柴右衛門狸、和歌山にも来ていたらしく、いくつも話が残っている。そのうちの一つ。加太の年老いた漁師の夫婦が、海で溺れている狸を助けた。その年の冬、海が荒れて漁ができない日が続いた。老夫婦は仕方がないので、柴刈りをして暮らした。ある日、戸をたたくものがいる。誰かと問うと、「わしは淡路の柴右衛門狸じゃ。明日から、山へ行かんでええ。柴だけ売って暮らしなよ」と言う。驚いて戸を開けると、そこには刈りたての柴がどっさり積まれていたが、狸の姿はなかったという。

…   …   …   …   …   …

 妖怪をこよなく愛する漫画家、マエオカテツヤさんの『和歌山妖怪大図鑑』、主要書店で発売中です(税込み1017円)。

(ニュース和歌山/2019年12月21日更新)