男性向けにクリーム

 目元のクマに悩む社会人男性向けクリーム「クマクラッシャー」が密かな人気を呼んでいる。開発・販売するのは和歌山市太田の&YOU(アンドユー)、伊藤健太郎代表。「コロナ禍でマスクを着けていると目元や髪に視線が行く。クマがあると、疲れているように見えてしまう。さっと塗ってクマを隠し、仕事やプライベートで活用してほしい」と話している。  

 大学で化学を専攻し、大阪の女性向け化粧品会社へ。年間20〜40商品を企画・開発し、部長まで務めた。様々な人の話を聞くうち、少数派の悩みに寄り添いたいと考えるように。2019年、県の起業家支援施設で同社を立ち上げた。  

 社会人、特に男性が主なターゲット。「クマは隠したいが化粧をしたいわけではない」とメークに抵抗を感じるとの声を耳にし、目元クリームを考案した。ファンデーションと違い、さりげなく隠したい人のニーズにこたえる。

 SNSや口コミで徐々に広まり、イベント出店を機に百貨店で扱われるように。昨年7月、テレビ番組で取り上げられると、同じ悩みを持つ人の間で広まり、アマゾンのコンシーラー部門で1位になった。男性向けながら、“クマ”にちなんだ商品名やデザインが女性にも受け、今では購入者の2〜3割になっている。  

 現在も新商品の開発を進める。「万人受けしなくていい。悩みが解決することで、その人の人生が豊かになれば」と願う。  

 目元クリームほか、黒髪ケア美容液、体臭予防ミスト、美容液がある。アマゾンで販売。詳細はアンドユーコスメHP

                 (ニュース和歌山/2月26日更新)