災害に備え、和歌山市冬野の智辯学園和歌山小学校は全校児童448人に防災頭きんを配布。避難訓練を6月19日、児童20人でつくる生活安全委員会主導で行った。委員長の山﨑早恵さん(6年)は「訓練に向け、5月からDVDを作り、防災頭きんの使い方を教えられるように準備した。口を押さえるためのハンカチを忘れていた子もいたけど、みんなちゃんと動けていました」と喜んだ。

 まず、委員6人が製作、出演した約6分間のDVDを各教室で上映。地震発生時は机の下に隠れることや、火事の際、煙を吸わないために口元をハンカチで押さえることなどを伝えた。

 続いて、委員が低学年の各教室で防災頭きんの使い方やイスへの取り付け方を教えた後、校内放送を合図に中庭へ避難。前日に発生した新潟、山形での地震を受け、渡瀬金次郎校長から「地震はいつ起きてもおかしくない。訓練と思わず本番だという気持ちで取り組むように」と日ごろからの心構えを聞いた。

 副委員長の岡本悠吾くん(6年)は「訓練に慣れている3年生以上は私語が多いかもと思っていたけど、静かにテキパキと行動できていました」と満足していた。

(ニュース和歌山/2019年7月6日更新)