みんなはかぜを引いたり、ケガをしたりすると、病院に行くよね? 同じようにおもちゃが壊れたとき、直してくれる「わかやまおもちゃ病院」ができて、ちょうど2年がたちました。夏休みには直し方を教えてくれる教室も開かれます。

ものを大切にする心

 和歌山市におもちゃ病院ができたのは2017年7月。「ものを大切にする心を広げたい」と、おもちゃの修理方法を勉強した小林修治さんが始めました。

 現在、毎月第1土曜午前9時〜正午に和歌山市小人町のあいあいセンター4階、第2日曜午前11時半〜午後3時半に和歌山市本町のフォルテワジマ6階地域フロンティアセンターで開いているほか、様々なイベントの会場に出張して、修理を受け付けています。

 この2年間で相談があったおもちゃは約1000個。このうち、9割の約900個は無事に修理できました。

修理方法教えます

 おもちゃドクターは、小林さんを含め、24人います。その1人、入江正己さんは「直ったおもちゃを抱きしめて帰る子を見ると、大事にしているんだなとうれしくなりますね」。永立恵幸さんは「大人の男性が『母親が大切にしていたオルゴールの音をもう一度、聞かせてあげたい』と来たことも。そのやさしさにふれ、絶対に直してあげようと思いました」。

 壊れても、少し勉強すれば家で簡単に直せることが多いそうです。直し方を教えるため、8月に教室を開きます。小林さんは「壊れたから捨てるのではなく、何とか自分で直せないかと考えてほしい。まずは自分でやってみる。直らなければ、おもちゃ病院がお手伝いします」と話しています。

写真=昨年の修理教室は18組が参加した

 

わかやまおもちゃ病院

〇修理は原則無料ですが、部品代などがいる場合があります。
〇その日に修理できない場合、〝入院〟することもあります。
〇次のものは修理できません。
・コンピューターゲーム機
・浮き輪など命にかかわるもの
・エアーガンなど危険なもの

親子おもちゃ修理教室

 8月18日㊐午後1時半、和歌山市本町のフォルテワジマ6階。当日、壊れたおもちゃを持って、直接会場へ。参加無料。

(ニュース和歌山/2019年7月10日更新)