リハビリ専門職を養成する和歌山県内初の4年制大学、宝塚医療大学和歌山保健医療学部が3日、和歌山市中之島の県体力開発センター跡に開学し、1期生となる新入生102人が入学式を迎えた。

 県が誘致した大学の一つ。理学療法と作業療法の2コースがあり、県立医科大学と連携し、最先端のリハビリ医療技術を学べる。

 新型コロナウイルスの影響で学生と大学関係者のみが出席した入学式。岸岡史郎学部長は「来年には新型ウイルスもワクチンや新薬が開発されて落ち着くだろう。これからの医療専門職は新しい技術や制度に対応する柔軟な力が求められる。最新知識を学び、人の痛みが分かる医療人を目指してほしい」と激励した。

 新入生のうち、県出身者が9割以上を占める。桐蔭高校を卒業した椿原桃花さんは「部活中のけがで理学療法士に助けてもらい、医療にかかわりたいと思った。臨床実習が充実していると聞き、選びました」。他大学で宇宙について学んでいた髙井優さんは「祖父が世話になった理学療法士のように、自分で生活したいけれど難しい人の手助けができる医療人を目指したい」と目を輝かせていた。

(ニュース和歌山/2020年4月11日更新)