おのみなとこども食堂 岡定紀さん

 新型コロナウイルス感染防止のため、各地域のこども食堂が活動できなくなっています。私も2年前から毎月開いてきたこども食堂を中止することに。代わりに何かできることはないか考え、3月19日、休校で学童保育に通っている児童に弁当70食を配達しました。これを機に、自分たちも何かしたいと声を上げる人が増えています。3月末にぽかぽかこども食堂さんらと協力して手作りのおかずを地域の親子へ提供しました。4月19日にも弁当を配ります。

 親子を間近で見ていると、休校で行き場のない子や、この状況にストレスを抱えている親が少なくないと感じます。こども食堂がこうした親子や地域の「居場所」になればと考えています。非常時の今だからこそ、食を通じて地域のつながりができれば、これほど心強いものはないでしょう。

 人のために動くことで、人は強くなります。こども食堂に限らず、地域の支え合いの輪が広がればと思います。

(ニュース和歌山/2020年4月18日更新)