皆さん、理科は好きですか? 実験では光や音、電気などの不思議が楽しく学べますね。今回は家で簡単にできる実験を、きのくにサイエンスラボの宮永健史先生と坂本文博先生に聞きました。
火であぶると浮き出る文字
【用意する物】
・みかんやレモンの汁
・白い紙
・綿棒
・カセットコンロ
【やり方】
①みかんやレモンの汁を綿棒につけて、紙に文字を書く。
②よく乾かす。
③紙が燃えないようにコンロの火であぶると…。
【仕組み】
汁にはすっぱさや甘みの成分が含まれます。この汁で書いた部分は、周りよりも焦げるスピードが速いので、浮き出て見えます。江戸時代、子どもたちが遊びや占いに使ったり、忍者が秘密の情報を伝えるために利用したりしました。実験は大人と一緒にしましょう。
写真=紙を火であぶると、字が浮かび上がってくる
なぜ沈む? 不思議な魚
【用意する物】
・胴の部分が丸いペットボトル
・魚の形をした弁当用のしょうゆ入れ
・水
・6㍉のナット(重り)
【やり方】
①しょうゆ入れに半分ぐらいまで水を入れた後、ナットを付ける。
②水を満タンにしたペットボトルに、しょうゆ入れのしっぽが水面から出るよう浮かべる。
③ふたをしたペットボトルの真ん中を押すと…。
【仕組み】
ペットボトルを押すと、しょうゆ入れの中に水が入り、重くなるので沈みます。周りに気付かれないよう、片手で押し、もう片方の手で魚を下から引っ張るふりをすると、超能力のように見えます。
写真=右の写真のように、最初は上にある魚が、ペットボトルを押すと、スーッと下へ移動する
(ニュース和歌山/2021年1月9日更新)