(一財)和歌山県高等学校野球連盟 専務理事 髙津 亮

 昨年5月20日に第102回選手権大会の中止が発表されました。小さい頃から甲子園でプレーすることを目標にして、仲間と白球を追い続けてきた先輩球児は、やりきれない思いをぶつけることもできませんでした。

 しかし、コロナ禍の影響を言い訳にはせず、この世代だからこそ大切なことに気づき、人と人とのつながりにあらためて感謝の気持ちを持ち、卒業していきました。

 さて、今年は「選手権和歌山大会」が帰ってきます。部活動に制限がある中でも、各校がそれぞれに工夫を凝らし、チーム力を高めてきたことだと思います。参加39校のすべての選手が最後のアウトの瞬間まで、決して諦めることなく精一杯プレーしてくれることを期待します。

 君たちの「夏」は昨年の先輩方も応援してくれています。高校野球を応援するすべての人に、感動を届けることができる、そんな「選手権大会」にしてください。

(ニュース和歌山/2021年7月3日更新)