8月27日㊏と28日㊐、和歌の浦アートキューブ。岩出市出身の劇作家、金澤寿美さんらが2018年に立ち上げた同プロジェクト。これまで井澤弥惣兵衛、小野田寛郎と和歌山ゆかりの人物がテーマの作品などを上演してきた。

 今回は黒江と和歌浦を舞台にしたラブ・サスペンス。漆器職人を目指し、工場でアルバイトするりりこだが、なかなか評価を得られない。ある日、記憶を失った謎の男性が家に転がり込み、見よう見まねで作った漆器が、りりこの作品として表彰され──。

 謎の男性役は、和歌山市観光発信人を務める男装家の山本太陽さん(写真右)。「私自身、東京へ行って初めて気付いた和歌山の魅力も多い。今作では日本三大漆器に数えられる紀州漆器のすばらしさを知ってほしい」。主演で田辺市出身の栗須香練さん(同左)は「大人になるにつれ、和歌山が好きだと思うことが増えている。演劇を通して地元の魅力を伝えたい」と意気込む。

 時間は27日が午後3時と7時、28日が正午と4時。3000円、当日3500円、学生2000円。申し込みは専用フォーム(https://ticket.corich.jp/apply/149750/)から。アートキューブほかでも取り扱い。

(ニュース和歌山/2022年7月30日更新)