看板には「堀止巡査派出所」の文字が見えます。大正中期の撮影と思われます。玄関先で国旗を交差させて祝意を表しているようです。

 また、警察官を中心に関係者と思われる人たちが整然と写真に納まっていますので、派出所の落成記念写真の可能性があります。建物は西向きに建っていました。

 こののち、派出所の左後方には堀止百貨店ができ、やがて道路の拡幅のため、派出所は取り壊されてしまいます。

 古書肆紀国堂=和歌山市ト半町38=店主の溝端佳則さんのコレクションを紹介します

(ニュース和歌山/2019年3月2日更新)