大正末期から昭和のごく初期にかけての光景です。『新編和歌山縣神社誌』によると、水門神社はもと湊村字和田濱鵜島にありましたが、明応年間(1491~1500)の大津波で埋没したので、西河岸町字元恵比寿に移され、大永3(1523)年に現在地に鎮座しました。

 一方、吹上神社は植松町の南に鎮座していたのを天正年間(1573~1592)に現在地に合祀されました。戦前は水門神社・吹上神社と称し社殿を分けていましたが、戦災で社殿一切を失い、戦後は同床共殿によりお祀りし、水門吹上神社となりました。

 紀国堂店主、溝端佳則さんの古写真を紹介します。

(ニュース和歌山/2021年9月25日更新)