寒川村土居に林という土豪がいた。主人は、悪戯をする河童を懲らしめてから逃してやった。河童は二度と村に近づかなくなったが、代わりに蛇が現れるようになった。

 この蛇、主人には美しい女に見えたらしい。ある日、主人が従者とこの滝に鵜飼漁に来た。着くなり主人は滝壺に飛び込み、沈んでしまった。従者が驚いて呼び続けたところ、大蛇が現れた。主人を殺されたと思った従者が「亡骸を返せ」と絶叫すると、大蛇は頭に死体を載せて再び現れた。

 従者が死体を奪い返すと、ドンドンと瀧山が震動し、「三国一の婿をとったぁ」とお囃しと鐘太鼓を打ち鳴らす音が響いた。名は、瀧山の滝。万歳の滝と呼ばれるようになった理由は、河童たちが婚礼を祝ったからか。

(経路…寒川地区内朔日川を上流へ。途中案内看板あり)

(ニュース和歌山/2019年3月9日更新)

大上敬史さん作製「和歌山県の滝」で、県内の滝が紹介されています。