半数が自家製 ご飯のお供健在

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 回答者の81%が40代以上だったからでしょうか、ほぼ半数の48%が家庭で漬け物を作っていました。「漬けていない」「その他」とした方の中にも「挑戦してみたい」「また再開したい」「時々する」が13人。日本の食卓の定番はまだまだ健在との印象です。

 漬けている方の声には、「余計な添加物がなく、母の漬け物は素朴で世界一」(42歳女性)、「毎朝おかゆを食べる。梅干しだと辛すぎるので、白菜の浅漬けを母に作ってもらっている」(39歳男性)など、〝漬け物=おふくろの味〟と感じさせるものが目立ちました。「ご飯のお供、母に習い中です」(30歳女性)、「母が昔からしていて、自然に私も漬けるように」(51歳女性)と各家で受け継いでいる方もいました。

 喜んでくれる方がいれば、一手間も負担ではないのでしょう。「キュウリの漬け物が主人の好物。いつも出したい」(57歳女性)、「20年前に亡くなった主人が茶がゆとぬか漬けが大好きだったので」(74歳女性)。夫への愛情あふれる妻の思いは心に響きます。

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 一方、漬けていない理由は「面倒」「あまり食べない」「市販の物を買う」がトップ3。「私の実家の沖縄は漬け物を食べる習慣がほとんどなく、漬け方すら分からない」(24歳女性)という方もいました。

 岩出市の農産物を使った寿司やみそなどを加工販売する愛SUNさん工房(同市山)の福田清子さん…半数の方が「漬けている」との結果、うれしくなりました。漬けていない理由の中に「ぬかの管理が大変」がありましたが、1日1回かきまわして空気にふれさせるとカビは出ません。健康にいい発酵食品であり、野菜を長い期間食べられる保存食、次世代に伝承していきたいですね。

(ニュース和歌山2015年3月25日号掲載)