最後の1秒まで

 身長172㌢の長身を生かした攻撃が武器。和歌山北高校3年の時、世界大会で2位に入ったのをきっかけに目標となった五輪に挑むのは、ロンドンに続き2回目だ。

記事リオ_dc 4年前は初の大舞台にも、「緊張はあまりなく、集中して戦えました」。しかし、団体が7位、個人は2回戦敗退。「五輪に出て満足している部分がどこかにあったので、結果につながらなかった。そこは大きく後悔しています」  

 昨年、一昨年と全日本選手権を連覇。実績を積み上げてリオに臨む。「どんな不利な展開でも、最後の1ポイント、最後の1秒まであきらめず、勝つという気持ちを前面に出して戦いたい」。五輪の借りは五輪で返す。 

全アスリートが夢見る舞台

 手も足も思うように動かない…。リオ五輪出場を決める試合は、そんな極度の緊張との戦いでもあった。4月のアジア・オセアニア地区大陸最終予選は、3位以内に入らなければ、その時点で出場の可能性が断たれてしまう大会だった。

 まず、7人総当たりで戦うプール戦を4勝2敗で勝ち上がり、準々決20160730_rio2勝は台湾の選手を15─7で下した。勝てば念願の切符を手にできる準決勝。「普段の試合と比べものにならない緊張感。しかし、勝ちたいという強い気持ちをだれよりも持ち続けた」。追いすがる香港の選手を退け、15─11で競り勝った。勝利の瞬間、自然と涙があふれ出た。

 専門とするフルーレは今回、団体戦は行われず、個人戦のみ。その個人戦に全てをかける。「年に何試合も行われるワールドカップは、その時その時で出場選手の調子もモチベーションも違う。でも、五輪は4年に一度のその日に向け、全ての選手が最高の状態に仕上げてくる。だからアスリートは五輪を夢見て、その日を目指して頑張れるんだと思います」

 世界の選手が目指す戦いは目の前。「まずは前回より1つでも多く勝つこと。その中でベスト8が目標です。そこに入れば、メダルも見えてくると思います」。入賞のその向こうへ、いざ──。

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 リオ五輪に出場する和歌山県関連選手を毎週土曜号で紹介します。

写真提供=NEXUS

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【フェンシング・女子フルーレ】8月10日

(ニュース和歌山7月30日号掲載)