道端に咲く色とりどりの花にいやされます。今回は和歌山市の35歳男性から届いた「紀の川沿いに紫の花がたくさん咲いているのはなぜ?」を調査します。

 紀の川河口付近の河川敷へ向かうと、雨つゆに光る藤のように房になった紫色の花が、道路脇を埋め尽くすように咲き乱れていました。豆のサヤはカラスノエンドウに似ているようにも見えますが、どうも違うような…。何という植物なのか? 昔から生えていたのか? 最近増えたのか?

 和歌山県自然環境室に聞きました。

 


 

農業利用していたものが拡大?

 「紀の川沿いに紫の花がたくさん咲いているのはなぜ?」。県自然環境室によると、「ナヨクサフジと言い、緑肥として畑や果樹園などに植えられていたものが野生化し、道端に広がったようです。ここ数年、道端で群生しているのが目につくようになりました」とのことでした。

 緑肥とは、植えた植物をそのまま畑や果樹園にすき込み、肥やしに利用する草の肥料。イネ科やマメ科の植物が使われ、レンゲが代表的です。ナヨクサフジはヨーロッパ原産のマメ科植物です。根に栄養成分を含み、他の雑草の繁殖を抑制するため、日本では古くから農業利用されています。

 担当者は「紀の川沿いだけでなく、県内全域に分布しています。急激に広がった理由はよく分かっていません。今のところ生態系への影響は確認していませんが…」と話していました。

(ニュース和歌山/2021年6月12日更新)