ミセス&ミスターオブザイヤー和歌山大会統括プロデューサー、看護師、サロン経営、そして母と、複数の〝顔〟を持つ宮本ゆきよさん(60)。50代半ばで同大会に出場し、県民初の準グランプリを受賞しました。これを機に活躍の場を拡大。自身の転機となった大会への思いや、目標を聞きました。

和歌山から世界へ

──初めは出場者の1人でした。

「プラス思考な私がしっかりプロデュースします」

 「50代半ばで子育てがひと段落し、女性としての自分自身を見つめ直そうと思っていた時にこの大会を知り、2021年の高知大会に出場しました。すると、準グランプリに選ばれ日本大会に進出。会場で、年齢や見た目にとらわれず、生き生きと自分らしさを表現する人たちの姿に感動しました」

──なぜ高知大会に?

 「当時、和歌山だけが地方大会を開催していませんでした。こんなに素敵な大会が地元だけ開かれていないのが悔しくて。また、県初の受賞者ということもあり、大会の総合プロデューサーから和歌山大会開催のお誘いをいただきました」

──それを機に大会を立ち上げたんですね。

 「自身が出場する日本大会のレッスンと並行し、和歌山大会開催に向け21人の出場者を1人で集めました。さらに、会場の準備や出場者のサポートまで。仕事や家事もある中、初めてのことばかりで大変でした。2年目以降はスポンサー集めにも走り回っています」

──4年間で100人以 上サポートしています。

 「本番で披露するスピーチを構成したり、一人ひとりの個性が輝くためのお手伝いをしています。その結果、これまで世界一が1人、日本一が3人誕生しました。ただ、何も受賞できなくても、そこに至るまで本気で頑張った経験は何物にも代えがたい財産になります。ウォーキングやボイストレーニングのレッスンを経て姿勢や歩き方などが洗練されるにつれ、自信を付けていく様子を間近で見る度、やりがいを感じます」

踏み出す勇気

──ご自身の環境も変わったのでは?

 「出場者の紹介や頑張る姿を一日一回、SNSで発信しているのですが、応援してくださる方が増え、フォロワーが1万2千人になりました。また昨年12月、出場者らが気軽に集まれる場所をと、新内にサロンを設けました。過去の出場者がその後の活躍を報告に来たり、不安を抱えた出場者や、一般のお客様が悩みをはき出したり。みんなの話を聞き、『大丈夫』と背中を押してあげています」

──みなさんから厚く信頼されているんですね。

 「それまで普通の生活を送る主婦だったので、統括プロデューサーになっていなかったら、今の自分はきっといません。だからこそ、勇気を持って一歩踏み出せば、だれでも自分を変えられる。私は身をもって経験したので、今度はそれを伝えていきます」

──他府県の反応は?

 「日本大会に付きそうと、各地のプロデューサーから『和歌山はすごいですね』と声をかけていただけます。私は全国、そして世界に向けて和歌山をPRする方法の1つがこの大会だと思っています」

──今後の目標は?

 「これまでは紀北からの出場が中心でしたが、全県に広げたいです。自分自身の価値を再認識したファイナリストたちとオール和歌山で郷土、そして地元で磨かれた出場者自身を全国、全世界へアピールしたいです」

ミセス&ミスターオブザイヤー和歌山大会出場者募集

8月17日㊐に和歌山市のダイワロイネットホテルで開催。詳細、エントリーは大会HP

(ニュース和歌山/2025年5月24日更新)