160716_help外見から障害や病気が分かりづらい人が付け、周囲に援助や配慮が必要なことを示す「ヘルプマーク」。このサインの交付を8日、県が始めた。県障害福祉課は「これまで障害や病気の種類で様々なサインが作られてきたが浸透していない。共通サインで地域に気遣いと優しさを広げ、障害の有無にかかわらずだれもが暮らしやすい社会にしたい」と描いている。

 義足がズボンで見えない人や、心疾患でペースメーカーが体内にある人などが対象。当事者から「電車やバスといった公共交通機関で優先席に座った際に周囲の目線が気になる」との声が多く寄せられていたため、2012年に東京都が導入し、今年4月に京都府、7月に和歌山と続いた。

 縦8・4㌢、横5・4㌢の赤い板に白十字とハートマークをあしらっている(写真)。カバンなど目立つところに付け、援助や気遣いが必要であることを示し、当事者の安心につなげる。

 無料。同課や県内各振興局、和歌山市障害支援課と保健対策課で交付。県障害福祉課(073・441・2531)。

(2016年7月16日号掲載)