ドラマ出演中の小学生・莉帝(10)

161105_riteli 10月から日本テレビ系で放送中のドラマ「レンタル救世主」(日曜午後10時半)。主人公の娘、明辺彩芽(あかべ・あやめ)を演じるのは和歌山市内の小学校に通う莉帝(リティ、10)さんだ。俳優養成所「ポーラスター東京アカデミー」に入校し、わずか1ヵ月でドラマデビューを果たした。夢への階段をのぼり始めた少女に心境を尋ねた。(文中敬称略)

有名俳優との共演

──出演するドラマが放送中ですね。

莉帝 自分が出ていることがまだ信じられないし、恥ずかしさも感じています。学校の友だちは「すごい」って応援してくれて、違う学年の人からも声をかけられるようになりました。

──撮影はどうですか。

莉帝 芝居を学ぼうと7月にアカデミーに入校したばかりなので、演技にまだまだ自信がなく、プレッシャーを感じています。監督の説明をよく聞き、そのイメージ通りになるよう常に意識して役づくりを考えています。

──有名な俳優さんとの共演です。

莉帝 両親を沢村一樹さん、稲森いずみさんが演じていて、お二人のような自然体でできる演技を目指しています。女子高生役の福原遥さんは小さいころから好きだった料理番組でよく見かけた、あこがれの存在。共演できてうれしいです。

1歳からモデル

──芸能界に興味を持ち始めたきっかけは。

莉帝 1歳8ヵ月から通販雑誌や百貨店のカタログのモデルをしていました。小学生になると「だれでもできる仕事ではない」と自覚するようになり、この世界で頑張っていこうと決めました。

──女優を志したのは。

莉帝 小1から3年間、地元の劇団ZEROが開くワークショップに参加しました。発声練習やセリフの言い方などを学び、舞台にも何度か立たせてもらいました。ちょうどそのころ、海外のドラマやアニメを見るようになり、自分もテレビで演じてみたいと思うようになったんです。

──それで、オーディションに?

莉帝 はい。今年6月にモデル事務所を辞めて、演技を学ぶための事務所を探していたところ、今のアカデミーを知りました。「101回目のプロポーズ」「ひとつ屋根の下」などの脚本で知られる野島伸司さんが総合監修を務め、審査でも野島さんの前で「家なき子」を演じました。

幅広く挑戦を

──ドラマへは。

莉帝 テレビ局へ行った時、「レンタル救世主」のプロデューサーにお会いできました。その場で即興の演技を求められ、思い切ってやったところ、「度胸があり、喜怒哀楽が激しい女の子のイメージがぴったり」と選ばれました。不安もありましたが、うれしさの方が大きかったです。

──今後は。

莉帝 まず「レンタル救世主」を成功させることが第一。それがないと次のステップに進めないと思います。演技を上達させながら、将来は声優やバラエティ番組などにもチャレンジしたいです。

【プロフィール】莉帝(リティ)…2006年6月28日生まれ、和歌山市出身。父親はアメリカ人で母親が日本人。家族で訪れる和歌山城紅葉渓庭園の茶室が落ち着く場所で、自然を眺めながら堀の鯉やカメを見るのが好き。目指す女優は広瀬すず。

(2016年11月5日号掲載)