毎月1回、防災訓練を実施している海南市井田のくるみ保育園。5月15日には巨大地震による津波を想定し、園児130人が約1㌔離れた高台まで避難した。

 「地震が起こりました」。午前9時半、放送が流れると、園児たちは先生の指示通り、頭を守りながら身をかがめた。ヘルメットをかぶり、海南警察署職員に誘導されながら、同市且来のドライビングスクールかいなんまで歩いた(写真)。

 上野喜代子園長は「日ごろから散歩の時間を設けるなど、長い距離を歩くのに慣れています。今回も15分かからず、スムーズに避難できました」と目を細めていた。

 この後、年長児30人は自動車学校で交通安全教室に参加。和歌山県のPRキャラクター、きいちゃんと横断歩道の渡り方などを学んだ。

(ニュース和歌山より。2017年5月20日更新)