国内外で活躍する人気ロックバンド「ラルク・アン・シエル」のヴォーカルを務め、ソロ、ユニットと様々な形で音楽の可能性を追究するHYDE(ハイド)。彼が主催するコンサート「黑ミサBIRTHDAY」の会場の一つに今年、故郷・和歌山を選んだ。和歌山公演初日の1月29日(火)は自らの誕生日。特別な日に、特別な場所で、特別なコンサートを届けるHYDEに、凱旋公演と故郷への思いを尋ねた。

誕生日に故郷で

──ニュース和歌山をご覧になられたことはありますか。

 「もちろんです。これを見て育ちました。皆さんコーナーでバンド仲間を募集したり、楽器の売り買いに使ったりとよく世話になりました。一番頼りにした情報源です」

──ありがとうございます。いよいよ今月、故郷でのコンサートを控えています。

 「黑ミサ」というイベントで、元々は毎年冬の北海道・富良野でひっそり開くディナーショーなんですけど、去年、規模を大きくしてアコースティックコンサートとして開催してみたんです。これまでのライヴと違い、オーケストラをバックにしたアコースティック編成で、ドレスコードはスマートカジュアル。着席し、しっとりと歌を聞いてもらうコンサートは、とても評判が良かったので、地元和歌山でも開きたいと思っていました」

──和歌山での公演初日となる29日はご自身の誕生日です。

 「いつもの黑ミサは、冬の曲を中心にやっているんですけど。和歌山公演は誕生日ということで、これまで作ってきた曲の中から自分で気に入っているものや、評判の良かった曲をメインにやろうと思っています」

──新曲『ZIPANG(ジパング)』もリリースします。

 「X JAPAN」のYOSHIKIさんにピアノで参加してもらった、日本的な音階のバラードです。当初は英語の歌詞でしたが、国内でのリリース用に日本語で録り直しました。日本の良さを再認識し、日本人が古来から持っている美しい心を失くさないように、と願いを込めました」

和歌山への思い

──和歌山とは、どんな存在ですか。

 「和歌山を出て東京で暮らしてきた期間の方が長くなりましたが、高校野球では和歌山の出場校が気になったり、愛媛の人に出会うとライバル視してしまったり(笑)。家族はもちろん、友人に会うためにたまに帰省しています。両親が共働きで、夜まで友達とよく遊んでいたので、その絆は今も大切にしています」

──和歌山の好きなところや、思い出深い場所を聞かせてください。

 「まず浮かぶのが白崎海岸。小学生のころは自転車で何時間もかけて行き、大人になってからはバイクや車でキャンプをしに行きました。和歌山市の森林公園も同じで、自分たちの縄張りでしたね。食べ物だとグリーンソフトが好きで、よく食べました。毎年夏になると母が東京へ送ってくれるんです。街中だと、ぶらくり丁のウッドロックという楽器店でアルバイトをしていて、ライブハウスのオールドタイムで何度か舞台に立ったのを覚えています」

飛躍の1年に

──故郷での公演が近づいてきました。

 「今回はいわゆる凱旋公演。出身地でありながら、知ってもらう機会が少なかったので、恩師や友人はじめ、自分を育ててくれた地元の人たちにも来てもらえるよう、30日に追加公演を開くことにしました。これまでの集大成を見てもらい、皆さんの記憶に残るコンサートにします」

──どんな1年にしたいですか。

 「昨年はソロ活動を再開し、自分を紹介した1年でした。今年は、アルバムのリリースや海外ツアーなどを展開し、飛躍の1年にしたいですね」

 



HYDE(ハイド)
 和歌山市出身。1994年7月に「L’Arc〜en〜Ciel」のメンバーとしてメジャーデビューを果たし、数々のヒット曲を生み出す。2001年にソロ活動をスタート。様々な活動を経て18年6月にソロ活動を再始動。シングル3枚をリリース、全33本に及ぶ全国ツアーを開催。昨年末はアニメ「進撃の巨人」主題歌で、「X JAPAN」のYOSHIKIとコラボした『Red Swan』を紅白歌合戦で披露した。

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HYDE ACOUSTIC CONCERT 2019 黑ミサ ─WAKAYAMA─…1月29日(火)と30日(水)各午後7時6分、和歌山市手平のビッグホエール。キョードーインフォメーション(0570・200・888)。

(ニュース和歌山/2019年1月3日更新)