災害時は一時避難所

 相互タクシー(和歌山市松島)はLPガスのオートスタンドを設置し、稼働を始めた。災害時に生活燃料を供給できる機能を備えており、同社は「地域の人の支えにしたい」と話している。

 同社は142台の車両のうち136台が低公害車のLPガス車を利用する。しかし、台風などで停電が起きると、ガス供給が滞るため、自社に災害時でも起動するガススタンドを設置。非常時での交通確保を図った。

 また、非常用ガス栓とLPガス発電機を備え、ライフラインが絶えた際でもガスコンロや暖房器機への供給、携帯電話への充電も可能だ。炊き出しもできるため、一時避難所として和歌山市と災害協定を締結。今後、研修などを通じ備えを充実させる。

 岩橋俊幸常務は「1週間程度の一時避難ができます。非常時のエネルギー基地になれば」と望んでいる。

(ニュース和歌山/2020年3月21日更新)