フットサルチームのセットスター和歌山レディースが30日㊎から北海道で開かれる「全日本女子フットサル選手権」に挑む。関西予選を勝ち抜き、全日本選手権に出場するのは県内初。中和田理穂子主将は「ずっと立ちたかった舞台で戦える喜びでいっぱい。自分たちらしく攻撃的なフットサルをして、完全燃焼してきます」と闘志を燃やす。

 関西女子リーグで戦うセットスターレディースは、13~38歳と幅広い年代の12人が所属。チームのために走り続けられる選手がそろっており、人もボールもよく動く、流動性ある攻撃が特徴だ。

 3枚の全国切符をかけて行われた9月の関西大会。迎えた準決勝、日本代表選手が多く在席し、日本女子リーグで首位を走るSWHレディース西宮に敗れ、3位決定戦へ回った。

 同じ関西リーグのバディフィオーレ(奈良)との一戦は、前後半を終え0─0で延長へ。延長前半残り40秒、前線からの積極的な守備で相手のパスをカットした松本奈々選手がサイドネットに突き刺すシュートを決めて均衡を破ると、延長後半はこの1点を守り抜いた。松本選手は「相手選手が飛び込んでくるのが見えたので、落ち着いて切り返し、右足を振り抜きました。仲間が笑顔で駆け寄ってきてくれ、また全国大会出場を決めることができ最高です」。

 全日本選手権初戦は東海地域第1代表の強豪、メンバー・オブ・ザ・ギャングと対戦。阪下巧監督は「長年夢見てきた舞台を選手たちと楽しみたい。和歌山のフットサル界に元気と勇気を届けるため、1試合でも多く戦えるよう、チーム一丸で勝利を目指します」と話している。

写真=関西大会で3位に入り県勢初の全国切符をゲットした選手たち

(ニュース和歌山/2020年10月24日更新)