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 映画『男はつらいよ』に登場する人情あふれた地域づくりを目指す和歌山寅さん会は、山田洋次監督作の映画上映会を開く仲間を募集している。

 元高校教師の西本三平さんが2013年に立ち上げた会。西本さんは寅さんの熱狂的なファンで、山田監督に手紙を書き、これまでに3度、和歌山に招いて講演会を開いている。『東京家族』が公開された13年に、監督の作品を語る会を企画し、人間関係の大切さが作品に込められていると再認識。参加者と共に寅さん会を発足させた。

 これまで、山田監督の作品のPR活動に取り組んできたが、運営メンバーが減少。戦後70年の節目に作られた『母と暮せば』が12月12日(土)に公開されるの機に、改めて山田監督の作品の良さを伝えようと他の作品の上映会実施に向け会員を募る。西本さんは「寅さんをはじめ、山田監督の作品はいずれも人と人のつながりや古き良き日本の生活文化が描かれている。心の時代といわれる今こそ、その大切さを実感し、地域への思いやりを深める活動を広げていきたい」と話している。

 西本さん(073・478・2720)。

(ニュース和歌山2015年12月5日号掲載)