看護師不足が見込まれる中、和歌山県看護協会は復職を目指す看護師らにHP「とどけるん」への登録を呼びかけている。毎年開いている再就業支援セミナーでは、離職中の人の声を参考に、今年初めて採血に特化した練習を取り入れる。同協会は「仕事を離れていた人からは、採血で針を刺すのが不安との声が多く聞かれます。継続的に研修を行いたい」と話している。

 国は全国で約71万人と推計される離職中の看護職員の復職を進めるため、2015年10月に届出制度を設け、同時に専用サイト「とどけるん」を開設。登録すると、復職に向けた研修や求人の情報が受けられる。厚生労働省によると同年、和歌山県内の看護職員は1万4610人必要なのに対し、256人不足。一方、昨年8月時点での登録者は241人だった。

 セミナーは5月18日~9月21日の第1・3木曜午前10時、海南市南赤坂の和歌山県看護協会。シミュレーターを使った真空管採血などを練習する。無料。希望者は同協会(073・483・0234)。

 また、次の日程で「看護の日」推進イベントを開く。ナースディフェスタ=5月6日(土)午前11時、同協会。「がん治療に向き合う」がテーマの講演、乳がん自己検診、白衣体験。要申し込み▽1日まちの保健室=6日と13日(土)。6日は午前11時から同協会、13日は午前9時から岩出市荊本のJA紀の里、午後1時から和歌山市小雑賀のセントラルシティ、2時から海南市重根のとれたて広場。骨密度・血流量・物忘れチェック、健康相談など。申し込み不要▽1日ふれあい看護体験…7月25日(火)~8月10日(木)、和歌山県内の協力病院。高校生以上対象。要申し込み。いずれも無料。詳細は同協会HP。

(ニュース和歌山より。2017年4月20日更新)