歌や芸中止、家族席減…

 新型コロナウイルスの感染が広がる中、1月の成人式について各市町は歌や芸などイベントを取り止め、参加者が密集しないよう対策を講じる。 (5日現在)

 和歌山市は紀の川の北と南で参加者を分ける。式典の様子はユーチューブでライブ配信し、録画したものを後日見られるようにする。海南市も中学校区で分けて2部制に。海南市生涯学習課は「友達と再会するせっかくの機会だが、なるべく会話を控えてもらうことになる。和歌山県外に出ている人も多く、感染が収まらないことには…」と頭を抱える。

 紀の川市は会場を従来の粉河ふるさとセンターから、収容人数が2倍の紀の川市民体育館へ変更。家族席について、岩出市は席数を減らして先着順に、紀美野町は別室で中継を見てもらう。

 一方、同町は町内在住か小中学校を卒業した新成人にふるさとの良さを感じてもらおうと、柿やみかん、パンなど町の特産品と、学校や通学路、遊び場を収めた写真アルバムを昨年12月に贈った。同町まちづくり課は「発案のきっかけは新型コロナ対策だったが、若者のUターンにつながれば」と期待している。

(ニュース和歌山/2021年1月9日更新)