交通が不便な地域の移動手段確保を目指し、和歌山市は11月1日、木本、湊、有功の3地区で地域バスの実証運行を始めた。12月28日㊋まで毎日6往復し、利用形態を調べる。

小回りのきくワンボックス車

 地域バスは地元住民が主体となってルートや停留所を考え、行政が支援する乗合バス。同市では2013年に、紀三井寺地区で導入した。

 今回、実証運行するのは、バス路線が廃止された、あるいは駅・バス停から遠く、高齢者が多い地区。通院や買い物に行くための移動手段にと、要望が上がっていた。

 湊地区は湊文化会館と和歌山市駅、有功地区はやまびこ公園と六十谷駅、木本地区は緑ヶ丘と八幡前駅を結ぶ。いずれも住宅街やスーパー、病院などを経由する。

 市交通政策課は「他にも声が上がっている地域はあり、持続可能な公共交通ネットワークの形成がこれからの課題。地元と連携しながら、本格運行を目指したい」と話している。

 1回200円。同課(073・435・1016)。

(ニュース和歌山/2021年11月13日更新)