和歌山市語り部クラブが初企画

 車いすで秋の和歌山城散策をと、和歌山市語り部クラブは10月22日㊏午前10時半、「車椅子(いす)ウォーク」を開催する。丸毛光明代表は「和歌山城は見上げて美しい、理想的な景観。車いすでも様々な角度から眺め、楽しんでもらえるはず」と声を弾ませる。

 病気で車いす生活になった語り部の一人、清水千枝子さんが仲間の協力を受け、復帰を目指したのがきっかけ。現在は体調の良い日に城内で石像や石垣の説明をしており、彼岸後に語り部活動を再開する。この姿に刺激を受けたメンバーから声が上がり、初めて企画した。

 開催に先立ち、9月10日、7人がコースを下見(写真)。歴史館から追廻門、動物園、岡口門、一の橋とポイントを巡り、移動にかかる時間や危険箇所、地面の状況、トイレなどを確認した。車いすで案内される側を体験した寒川みすヾさんは「目線が低く、立って案内する時に気にしていなかった植物や地面に近い石の刻印に目がいった。段差や坂など、スタッフのサポートが大切」。計画した﨑尾文雄さんは「イベントで車いすへの案内を経験すれば、今後、申し込みに対応しやすくなる。これを機に、他の観光スポットでも検討したい」と話していた。

 当日は本人と介助者、ガイドとスタッフの4人1組で回る。7組。資料代200円。希望者は往復はがきに本人と介助者の郵便番号、住所、名前、年齢、電話番号を書き、〒640・8156和歌山市七番丁23、語り部クラブ「車椅子ウォーク係」へ。9月20日必着で応募多数の場合抽選。丸毛さん(080・3134・5343)。

(ニュース和歌山/2022年9月17日更新)