創業68年の老舗精肉店、岩出市野上野の松牛が開発したコロッケの自動販売機が話題を集めている。店舗前はじめ、計5ヵ所に設置。松下隆紀社長は「雄に比べ脂がしつこくない雌牛のすじ肉や牛脂を使い、上品な味に仕上げている」と話す。

 1955年、和歌山市の松江市場で開業し、08年に岩出市へ移転した同店。厳選した全国各地のブランド牛のほか、これらを材料に手作りするコロッケやミンチカツは根強い人気を誇る。

 店の味を家庭で手軽に楽しんでもらおうと、揚げたてを瞬間冷凍し、レンジで温めるだけで食べられる商品を開発。1月、リサイクルステーション紙の杜の新中島店、弘西店などに自販機を設置した。松下社長は「コロッケを買うついでに段ボールを、古紙持参の時に一緒にコロッケをと、資源の再利用と合わせて食べてほしい」と話している。

 串カツ、ハンバーグなども販売。同店(0736・69・0505)。

(ニュース和歌山/2023年3月25日更新)