元日に能登半島地震が発生した2024年も、残すはあと10日。物価高騰や南海トラフ地震臨時情報発表など不安なこともありましたが、パリオリンピック、祭り、新施設と心が弾むことも盛りだくさんでした。1年を振り返ります。
海南・紀美野で初の映画祭開催
県内撮影の映画を中心とする「きみの海南映画祭」が1月21日〜2月25日、海南市と紀美野町の9会場で初めて開催。森田健作主演の『ランニングフォーエバー』、同市でロケを行った『ひとつぼっち』『見栄を張る』など30作品を上映し、延べ1300人が楽しんだ。第2回は、来年1月18日㊏〜2月16日㊐に開かれる。
世界遺産登録20周年で行事
熊野古道を中心とする「紀伊山地の霊場と参詣道」が2004年7月に世界遺産に登録され、今年で20周年。熊野三山へと向かう中辺路、大辺路をはじめとする熊野古道と、那智の滝や熊野川などの自然を体感してもらおうと、各地で熊野ウォークが行われた。また、記念展やシンポジウム、コンサートが県内はもとより県外でも開催。さらに、新作御朱印や秘宝の特別公開など記念行事をする寺社も多かった。
新1区・2区で初の総選挙実施
「10増10減」の影響により県の小選挙区が従来の3から2に減少し、初めての総選挙が10月27日に行われた。6人が立った1区は、新人の前和歌山市議、山本大地さん(自民)が当選し、わずか124票差で次点となった維新現職の林佑美さん(維新)は比例復活。2区は、旧3区選出の二階俊博さん(自民)が引退し、3男の伸康さん(自民)が出馬。5人による争いを制したのは、自民を離党した前参議の世耕弘成さん(無所属)だった。
和歌の浦千三百年祝う記念大祭開催
聖武天皇行幸1300年を祝う「和歌の聖地・和歌の浦誕生千三百年記念大祭」が10月27日、和歌浦地区で開かれ、約1㌔を練り歩く時代絵巻行列をはじめ、音楽や書のパフォーマンスなどで賑わった。行列や片男波野外ステージには、大河ドラマ『光る君へ』で藤原公任(きんとう)役の町田啓太さんがドラマ衣装を付けて参加、沿道から大きな声援が飛んでいた。このほか、京都冷泉家による和歌披講、万葉集研究者らによるシンポジウムなどが開かれた。
(ニュース和歌山/2024年12月21日更新)