地元の魅力を本で発信してきた紀州文化の会が4月19日、20冊目の書籍『あがらの和歌山〜気になる和歌山今昔物語第三集』を出版した。

 地名、方言、人物を取り上げてきた同書。2年前から街の歴史を紹介するシリーズを開始。今回は雄湊、吹上、砂山、高松、雑賀、和歌の浦、雑賀崎の7地区を紹介している。

 恒例となった「あの頃の街の思い出」をテーマにしたコラムも掲載。有吉佐和子記念館の恩田雅和館長や、日中友好協会の中拓哉会長らが執筆している。大江寛代表は「和歌山の経済・政治の中心地について掘り下げました。過去の活気を知り、若い世代に『自分たちも地元をもっと盛り上げよう』と思ってもらえたらうれしいです」と願っている。B5判、448㌻。2480円。同会(090・1222・6495)。

写真=紀州文化の会のメンバー

(ニュース和歌山/2025年5月10日更新)