ファン獲得のきっかけに

 ご当地の城郭を訪れた記念に集める御城印。和歌山城内にある和歌山城公園動物園では4月1日から、飼育員全員でアイデアを出し合って手作りした、オリジナルデザインの印を販売している。同園広報の山根舞桜さんは「お城を見学に来た人が、動物にも会いに来てくれるようにと考えました」と笑顔を見せる。

「みんなで考えました」と山根さん

 ハガキ大の厚紙に、紀州徳川家の葵紋と天守、園で飼育する紀州犬のアヤメとサツキが描かれている。県外から収集家も訪れるようになり、多い時は1日に20枚、5月7日時点で約200枚売れている。今後は季節毎に絵柄を変える予定。

 城整備企画課の坂下温子さんは、「兵庫県の姫路城内にある市立動物園の移転が決定し、お城の敷地内で楽しめる動物園は当園が日本で唯一になります。限定御城印が新たなファン獲得のきっかけになれば」と期待を寄せる。

 500円。園内童話園で午前9時〜午後5時まで販売中。詳しくは同園事務所(073・424・8635)。

(ニュース和歌山/2025年5月10日更新)