北畑達哉さん和歌浦小に「ふるさと思い出して」
和歌山市和歌浦南の北畑達哉さんが5月1日、海南市出身の画家、雑賀紀光の墨絵を、和歌浦小学校へ寄贈した。「和歌の浦の昔の風景です。将来、『自分たちが育ったところはこんなにいいところだったんだ』と子どもたちに思い出してもらえたらうれしい」と話している。
墨絵は約20年前、かつらぎ町の骨董品店で見つけ、「モチーフになった地元に連れて帰ろう」と購入した。自宅などで保管していたが、今年になり、「自分が持っているよりも、活用してもらえるところに」と同小学校に声をかけ、実現した。
縦約1㍍、横約1.8㍍。不老橋や玉津島神社、観海閣、小舟を操る漁師の姿などが描かれ、背景の高津子山頂上には新和歌遊園ロープウェイの回転展望台がうっすらと見える。左上には山部赤人の万葉歌などがしたためられ、右下には「紀光」の署名と落款印が押されている。
松尾友絵校長は「子どもたちのふるさとへの愛着が増すと思います。皆の目にふれる玄関に飾り、地域学習などにも役立てたい」と喜んでいる。
(ニュース和歌山/2025年5月17日更新)