NHKで放送中の大河ドラマ「真田丸」に、先日、和歌山市で撮影された映画『真田十勇士』。観光ポスターや家紋の六文銭を描いたロゴなど和歌山でも至る所で真田幸村を目にするようになった。関連の取材が増え、取材先で幸村ファンに出会うことも度々▼戦国時代に明るくない筆者にとって、織田信長や豊臣秀吉に比べ、幸村は華のない人物だと思っていたが、ファンに聞くとどうやら勘違い。戦術にたけた幸村は、ゲームの世界で「猛将」や「英雄」として扱われ、かなりの有名人だ▼昨年の和歌山は、高野山開創1200年に紀の国わかやま国体の開催、年末には串本を舞台にした映画『海難1890』の公開と、観光振興につながるビッグチャンスが立て続けに並んだ。今年は幸村ブームをはじめ、徳川吉宗が将軍になって300年の節目の年でもある▼幸いにも「真田丸」の視聴率は好調。幸村ブームが続けば、昨年以上の好機になるかもしれない。戦国のヒーローは和歌山のヒーローになるか。 (岡村)