紀美野町の観光用動画が面白い。1月21日に投稿サイトへ公開され、20日間で1万2000人近くが閲覧。2分16秒に凝縮しPRするのは「最高の〝ない〟」があるまちだ▼電車、スーパーはない。そして「ファミレスもない」との文字の後ろに、人気のパン店やジェラート店で舌鼓を打つ笑顔の人たち、「さえぎるものは、ない」のバックには生石高原からの絶景。野菜をたっぷりおすそ分けされた若者の映像には「うかつにおばあちゃんを訪れると…自活できない」との言葉を添える▼最近、地方の〝弱点〟を逆手に取った取り組みが目に付く。北海道木古内町と青森県今別町は〝日本一小さい新幹線のまち〟とし、北海道新幹線の停車本数をクイズに、町の認知度アップを図った。携帯電話が通じにくい鳥取県の三朝温泉は〝デジタルデトックス(解毒)の旅〟でのPRを計画中▼紀美野町の動画から伝わるのは最高の〝ない〟に加え、ユーモアがあるまちだということ。こんな〝ない〟まち、訪れない訳にはいかない。 (西山)
(ニュース和歌山2016年2月13日号掲載)