今年は1月28日が〝元日〟

170125_shougatsu 漁業の町、雑賀崎では、「旧正月」と言って、1月1日からのお正月とは別の日にお祝いをします。港にとまる船には、大きくて色鮮やかな旗が何本も立ちます。屋台が出てにぎやかになるので、一度、昔からの風習を守り続ける様子を見に行きませんか。

 旧正月とは、明治の初めまで使われた昔のカレンダーでのお正月。今のカレンダーで考えると、元日は毎年変わり、今年は28日の土曜日です。漁師さんたちは2週間ほど魚をとりに行くのを休んで、正月を楽しんだり、船を直したり。

 新年の朝は、漁師さんたちがそろって地元の極楽寺と衣美須神社にお参りです。漁師でない人も大勢行くので、行列が続きます。

 魚をとる船に乗る寺井政見さん(61)は「大晦日は1年間働いてくれた船に感謝し、お正月は今年の安全を祈る。そんな風習がずっと続いています」。

170125_shougatu2 西出信夫さん(67)は「50年以上前はもっと盛大でした。小学校の時は、先生が昼で授業を終わりにしてくれました」。

 最近は、漁師さんが少なくなり、旧正月をやめ

ようという話もあります。でも、このころは海が冷たく魚があまりとれないので、今も習慣は続いています。

 雑賀崎に祖父母がいる子は、両方のお正月にお年玉をもらえるとか。こんな習慣は、うれしいですね。

(ニュース和歌山2017年1月25日更新)