セミの抜け殻調べ隊参加者の質問

 「抜け殻を調べると何が分かりますか?」

 8月18日、和歌山城公園と汀公園でセミの抜け殻を調べるイベントがありました。小さくて丸く泥をかぶっていればニイニイゼミ、大きくておなかにでべそのような出っ張りがあればクマゼミ。抜け殻を集めれば、いつどこに何のセミが何匹くらいいるかの分布や生態を調べられます。

  抜け殻は羽化した場所に残り、その種類のセミがくらす環境が分かる「ものさし」になるのです。クマゼミは温かくて乾燥した環境を好みます。

 22人で見つけた抜け殻の数は、お城で381(クマゼミ64%)、汀公園で117(クマゼミ87%)。森があり、土に湿り気があるお城ではツクツクボウシやミンミンゼミも確認され、自然度が高いことが示されました。

 近所で抜け殻を探し、種類や環境とのかかわりを調べてみてください。

写真=ニイニイゼミの抜け殻

(ニュース和歌山/2019年8月31日更新)