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 持ち上げたバーベルの重さを競う〝ウエイトリフティング〟を知っていますか? 3年前からこのスポーツをしているのが、紀の川市打田の田中小学校6年、森本凌功くんです。7日の県下秋季選手権大会では、スナッチ(※)で40㌔、クリーン&ジャーク(※)で60㌔、合計100㌔の自己ベストを達成。「来年2月に全国の選手が集まる大会では120㌔が目標です」と張り切っています。

 小学3年でこの競技を始めた森本くん。その年の夏休み、初めて出た大会はスナッチとクリーン&ジャークの合計が27㌔でした。毎年4月に開かれる大会では、4年の時に計35㌔、5年で計48㌔、6年で計80㌔と記録を伸ばし、今月、ついに計100㌔に成功しました。

 お父さんの博明さんも同じ大会に出場し、計128㌔でした。「私はこのまま練習しても150㌔が限界だと思う。凌功は進化の速さが全然違う。中1の終わりごろには抜かれるかも」と驚くほどの成長ぶりです。

 スポーツ少年の森本くんは陸上競技、空手、自転車、そしてブレイクダンスにも取り組んでいます。「ウエイトリフティングの記録が伸び始めて、陸上の成績も上がりました」。50㍍走は4年で9秒台、5年で8秒8、6年で7秒4。確かに、5年から6年にかけてぐんと速くなっています。

 「練習で自己新が出たすぐ後にもう1、2㌔増やしてまた挙げられた時が気持ちいい。中学、高校、大学で日本一になりたい」。どこまで記録が伸びるか、楽しみですね。ちなみに将来の夢は……競輪選手だそうです。
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(※)スナッチは、床に置いたバーベルを一気に頭の上まで挙げる種目。クリーン&ジャークは、床から一度、胸の前まで挙げ、その後、頭の上に突き上げる種目。
(ニュース和歌山2015年11月25日号掲載)