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 和歌山市役所前に昨年9月オープンした「わかやま歴史館」。コンピューター映像で昔の和歌山城を紹介し、お城と城下町の移り変わりを示す図や、400年前にお城に入った徳川のお殿さまから伝わる〝お宝〟をたくさん展示しています。

 

気分は殿さま

 

2016060804-5_tenshukaku まずは、シアタールームで城めぐり「よみがえる和歌山城」を楽しみましょう。お城の建物には、天守閣や御橋廊下、岡口門がありますが、映像では空から見た江戸時代のお城を再現しているので、今は西の丸広場や二の丸広場になっているところに、建物が並んでいたことが分かります。今よりもたくさん建物と門があったお城の中を歩いているような映像があり、見た後にお城を歩けば、お殿さま気分になれます。  映像を考えた学芸員の新谷和之さんは、「お城は江戸時代、お殿さまをはじめ、多くの人たちが住んで、政治や文化活動をした場所だったと感じてくれるとうれしいです」と話していました。

 

写真=江戸時代のお城を空から見るとこんな感じ

 

お宝たくさん 

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 展示室に入ると、まず目に飛び込んでくるのが、徳川家に伝わる輝く金印。獅子の形の大小2つと、四角いのを
1つに組み合わせられる珍しいお宝です。隣の歴史絵巻コーナーには、徳川のお殿さまが暮らしたころの説明から、城下町の図、刀やよろい、かぶと、殿さまの絵、本物と同じ大きさの茶室の展示まで。昔の和歌山の本に色をつけた絵を画面で紹介する機械もあります。人でにぎわう絵が多く、新谷さんは「和歌山は御三家といって、日本でも大事な町だったんです」。

 中学生以下無料、高校生以上100円。午前9時〜午後5時半。☎073・435・1044

写真=獅子の金印